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デザインワークスの店づくりコラム

店舗計画

無垢のカウンターは高い?

無垢の木のカウンター

やっぱり素敵ですよね

木には温もりがあります

良くお客様に『高いですよね?』と聞かれますが

何百万のカウンターは国産檜とか欅とかの特別な物だけですよと言います

実際、外材のカウンター材は安く出回っています

4Mくらいの厚さが5センチ巾が40センチ50センチ位までなら10万円台の物も沢山あると思います

8Mとか10Mって言うとなかなか無いんですがそれでも100万円する物は稀ですね

でも実際、お店にカウンターを付けるとなると

ベニヤで造るカウンターに比べると高くなるのは

無垢の木の加工費やその重たい木を運搬したり、お店に入れたりする搬入費

そして、大概、無垢は重いですからその重さに耐えられるカウンターの下の壁の造りに費用が掛かります

じゃあ結局高いのか?と言いますと

費用対効果

だと思う訳です

例えば、ベニヤで造ったカウンターが25万円、無垢の木で造ったカウンターが40万円だったらどうですか?

カウンターはお客様が毎日触れる場所です

小さいお店ならカウンターの存在は大きいですからね〜

僕は、ただ高いとは思わないですが

価格がどっちが高いですか?と聞かれたなら無垢が高いですと答えますが

無垢のカウンターは高いですか?と聞かれたなら

『無垢は安いです』と答えますね(笑)

考え方だと思います。

でも無垢のカウンターを入れるお店の方には必ず言う事があります

それは

『無垢の木は変化する』ってことです

簡単に言うと反ったり、縮んだり、割れたりします

どんなに何十年乾燥させていても

お店のカウンターにすれば必ず変化するんです

何故でしょうか?

木材の変化は木の中の水分が変化することでおきます

だから良く大工さんに言われるのは『乾燥していない材はダメだ!』ってことです

もちろん正しい話しなんですが

じゃあ、乾燥していたら変化しないのか?

って言うとそれは間違いです

経験から言っても変化しています

変化する理由は簡単に言うと

エアコンのせいです。

業務用エアコンをお店がやっている間はずっと付けていますから

空気が凄く乾燥してくるのです。

乾燥すると言うことは木の中の水分が減ってきますので変化する訳です

もう一つはカウンターの表側ばかり乾燥するのも理由です

カウンターの裏は風はあまり当たらないですし、

雨の日はカウンターの足下が湿気ます。でも表はエアコンで乾燥してきますから

カウンターの表裏で環境が変わる訳です。

そうするとどんなに乾燥していた材料でも反って来たりする訳です

もう一つ、通常カウンターはお店の厨房と客席の境界にあることが多いと思います

つまり、厨房は水を使いますから湿気ている

客席側は乾燥している

厨房側は暑かったりしますよね

でも客席側は冷えていたりする訳です

この温度と湿気の差でカウンターは動いちゃうんですね

だから、無垢のカウンターは変化するもの

そう考えて使いましょうとお客様にお話する様にしています

カウンターの木は生きている

とは言いませんが、材料の個性として

収縮する性質がある

それが木材の個性だと考えて使って下さい

多少、変化しても、木の温かさには変えがたい物があるって

私は思うんで、

私、木のカウンター大好きです

きっとお店に来られるお客様も好きなんじゃないでしょうか?