店舗デザインから内装デザイン、店舗設計を東京港区で手掛けているデザイナー集団です。
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割烹/飲食店/和食 | |
2015 年 | 13 坪 |
東京都世田谷区玉巁E-9-1 第3明友ビル2F左号室 | 二子玉川 |
昨年3月二子玉川に造った
割烹の店
せき亭
お若い店主の3軒目のお店でしたが
私とお会いした時に実は出店の為の時間はあまり残されていませんでした
時間が無かった理由は他社で設計を進めていらっしゃったのですが
予算が最終的に合わないと言う理由でお困りの所
弊社にご連絡をいただきました
正直、ご連絡いただいた時に
他社様で予算が合わない状況で私に割烹の店が造れるのだろうかと?
迷いはありましたが
お会いしてお若いエネルギーのあるオーナーとお話し
迷いなどが霧散し、
この方のお店を造ってみたいなと私が思う様になってしまいました(笑)
人のエネルギーて凄いんです
丁度、今風に言うと『フォース』かな(笑)
現場をすぐ見て天井が低過ぎる物件だったのですが
問題点を整理し
プランはあっという間にできました。。
残った問題はエアコンをどうやってこの低い天井に入れるか?
しかも床は下足させるので上げる必要があり
カウンターは絶対ローカウンターで
目線はあまりお客様を見下げたく無い。。。。
色々問題山積み。。。。。
色々考えましたが、全てを満足させるさせる案は
一つしか思いつかず
空調は今までにやった事の無い方法で施工する事にしました
初めての方法なのですが結果うまく行きました
最初はトラブルに見舞われてエアコンが効かず
私の設計ミスかと焦りましたが
調べて行くと原因はビルの店舗から屋上に抜けている既存の縱管が
理由は不明ですが梁の貫通部の中でわずかに傷がついていた様で
(恐らくスケルトン解体の時に乱暴に配管などを引っ張ったとかぶつかったとかあったのかもしれません)
そこからの微弱なガス漏れと分かり改善するとエアコンはしっかり効く様になり
ちょっとホッとしたり。。。
20年以上同じ仕事をしていても初めての事ってある物で。。今回も勉強になりました
お店の天井の高さをカバーする為にスケルトンで使っているのですが
お決まりなんですが黒く塗りました。
天井が低く目線が近いので正直、躯体の塗装仕上は嫌だったのですが
天井に高低差を出す為と
エアコン問題の為に造った大きいカウンター上の下がり天井が
しっかりした存在感をもってくれ
思っていたよりは躯体の天井が気にならない仕上がりになりました
店内の素材はスプルスの無垢のカウンター材と地杉、吉野杉の名栗板や
特注で造った突き板、聚落壁、茶室の腰紙を模した墨色の和紙、畳、網代と
和の素材達がいい顔をしている空間になりました。
時間が無い中で設計を進め最短で施工し完成させたお店ですが
不思議と居心地の良いお店です
これもやはりフォースの導きなのかも。。。(笑)
二子玉川近隣のお客様。。フォースを感じたければ、
是非、せき亭を訪ねてみて下さい(爆)