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デザインワークスの店舗デザイン事例:作品集

麻布山路

  • 白木のカウンター、聚落の壁、スレートの床に網代の天井、和の素材がぎゅっと詰まった集合体です

  • カウンター背面は無垢の杉の収納家具です

  • カウンター奥の手前の柱は竹を開いて板状にした物を使っています、ひしぎ竹と言います

  • 天井は杉の網代です

  • ひしぎ竹に木の彫り文字の表札です

  • お店の入口は小さいですが格のある和の雰囲気を造ってみました

業種和風/蕎麦/飲食店/寿司店/和食
施工2016 年 物件7.5 坪
住所港区麻布十番 最寄駅麻布十番

デザインワークスの地元、麻布十番に造ったお寿司屋さんです

麻布山路と言います

実はちょっと前に新橋にも『割烹山路』っていうお店を造ったんです

今回の麻布山路はお寿司屋さんで

割烹山路さんは和食屋さん

麻布山路さんはお父さんのお店で

割烹山路は息子さんのお店なんです

親子のお店を別々それぞれに造るって私、初めてのことでした

しかも同じ年に

かなりレアな経験でしたね

で、

このお店の名前の山路って言うお名前の事は

ビックコミックオリジナルのすし増刊にエピソードが出ていました

私も詳しくはそれで知ったんですけど。。。

ご興味があれば読んでみて下さい(笑)

全く店のデザインとは関係のないお話しですけど(爆)

さて、このお店は一回完全にスケルトンにしてから造りました

物件としては天井が低いのが特徴でした

コンクリートの床と天井の間が2メートル50センチ程しか無かったんです

コンクリートの梁の下は2メートル以下でした

写真で見るとあまり天井の低さは感じ無いと思いますが

実際のお店に行っても正直よほど背の高い方でないと

天井が低いとは感じ無いかもしれません

人間は日常的に何かと比べてそのものが大きいとか小さいとか

高いとか低いとかを判断しています

天井にわざと高低差を付けてあげて

低い所と高い所を造ってあげると

低い部分と比べて高いと感じるので

天井の低さをあまり感じなくなります

特に飲食店は座って食事しますから

尚の事感じ無い訳です

低い天井を通る部分はわざと暖簾をくぐって通る様にデザインしています

普通暖簾くぐる時、頭を下げますよね

くぐるから

低くても変に感じ無いんです

不思議ですよね

錯覚なんだと思いますけど

僕らデザイナーはそうやって物件の特徴を

カバーしたり生かしたりしながらお店を造って行きます

だから物件の天井が低い事が悪い事と捉えるのではなく

個性と捉えて

その個性を生かす様にしていきます

この7坪程のお店は席に着くと恐らくあまり狭くは感じ無いと思います

背が低い事で空間が横に長く見えているんです

勿論それだけでなく

わざと横に長がいカウンター、収納、腰板を貼って横の線を人が意識し横方向に目を動かす様に見せています、地味ですけどこういうのもお店のデザインです

むしろ、こういう物がデザインの本質なんですけど。。。。

あまり目立たないし

デザインって言葉から感じるイメージとは違いますね

でも結構そうして空間を見てみるのも面白い物ですよ

是非今度どこかの素敵なお店に行ったら注意して見てみて下さい

もしかしたら

デザイナーの仕掛けに気づくかもしれません

でも優秀なデザイナーはそこに気づかれない様に仕掛けはしているはずなので

気づけなかったら

造ったデザイナーさんの演出の素晴らしさを感じて下さい

だけど

こんなマジックの種明かししたら

私は駄目なデザイナーの仲間になっちゃうな(笑)

 

 

 

 

 

お店のホームページ

http://azabu-yamaji.com/