デザインワークスの店舗デザイン事例:作品集
焼鳥おがわ
鳥の暖簾。。これも紆余曲折しました
焼き鳥店 | 10 坪/ テナント |
東京都新宿区荒木町 | 企画・デザイン・設計・施工 |
生長 弘丞 | 年 |
(左) 潔いフロントになったと思います
(右) コの字型のすっきりしたカウンターのお店です
(左) スプルスの無垢のカウンター材
(右) 洗面も小さいながらこじんまりまとまりました
(左) 行灯サインはオーナーの拘りで一番最後に付け替えました。
(右) 床は唐松無垢の板張り
比較的小さめのカウンターだけの焼鳥店
個人的にですが
焼鳥とか
お寿司とか
バーとか
カウンター割烹とか
とにかくカウンターの店が好きなんだと思います
ライブ感がある
作る過程が見える
そして食べ飲み
語らう
あー。。。焼鳥食べたくなって来ました。。
とそれは個人的なお客さん目線のお話しですが
デザイナー目線から言うと
小さいカウンターのお店は逃げが無いので
どこを割り切って造るか??
そこがポイントだったりします
小さい店は予算もかなり限られている事が普通ですし
どこに収納を造るかとか
どこは見せても良いかとか??
機能面をどこを妥協し、どこを優先するかとか?
割り切りと削り込みが勝負だったりする訳です
勿論、お客様の希望もあります
こちらのお客様は
前のお店にお勤めのときから
私に店を造って欲しいと
当社を訪ねて来ていただきました。
東京には数多くのデザイナーさんや
デザイン会社様があります
その中で会ってもいない私に決めていただいていた様で
デザイナー冥利に尽きる思いで仕事には取りかかりました。
見つかった物件は30年目くらいの喫茶店の居抜きで全て解体せねばならず
予算的にもキツい事は目に見えていましたので
物件的にお勧めしていいのかも迷う物件でしたが
お施主様は物件を気にいった様で
こちらの物件で話はスタートしましたが
予算の壁を越える為のプランや、施主様との話し合い
プランの変更もかなりいたしました
カウンターの木も、現実、スプルスの無垢が付いていますが
紆余曲折がありました。。
格安な良材を見つけ
なんとか予算に突っ込んだ。。
そう言う感じででした。。
入口の杉の無垢の框戸
杉無垢の板貼
杉斜網代
店内の京壁の左官仕上
床の無垢の唐松の墨染色仕上
どれも良くこの価格で見つかったな。。。。
と今は思います。。
その仕事に向かっている時の
私の集中力と施主の想いの強さと
私の勘と施主の運が重なって
色々な偶然で素材が見つかり
このお店が完成したと言う印象の物件です
設備も切り詰めて造っていますが
エアコンはこの形の店舗では今付いているダクト型しか
旨く使える物が無いのですが
コストが高いのがネックで
かなり迷いながらも
割り切った施工方法で
ダクト型エアコンが付いています(方法は内緒ですが。。。)
給気は広さ、業種からは珍しく自然給気を選びましたが
(勿論コストも大きな要素でしたが)
旨く、入口からの空気の流入は最小限で止める事が出来ました
(正に勘と運の賜物でしたが。。)
オーナーの期待に答えたいと言う思いの中で悩み
考え、絶妙で微妙なバランスの上に出来上がった
そんな私にとっても思い入れの深いお店になりました。
今回は私にとっても本当に良い勉強になりました。
オーナーありがとうございました。