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デザインワークスの店づくりコラム

店舗計画

物件選びで役立つ知識(コスト編)

コスト編

どんな物件がコストが掛かるのでしょう?

1上層階、地下店舗
2基本的な設備不足
3天井が異常に高い店舗
4窓など開口部が多い店舗
5住宅密集地や商業地と住宅地が隣接した店舗
6集合施設の中の店舗

何故でしょうか?

 

【1】1階店舗は賃貸のコストが高いから上層階にしたのに。。。。。。

なんでコストが掛かるの????工事は何をするに置いても資材が必要です。そして資材は、ほぼ間違いなく人力で荷揚げします。基本的な事ですが、全ての工事において1階に置くのと4階に置くのとではスピードも労力も違ってきます。ましてエレベーターの無い3階以上の店舗は、普通の1階店舗に比べるとハンデがあります。当然、店舗外側に関わる工事には足場が必要になったりします。1階店舗なら梯子で届くのがほとんどですから。地下店舗はエアコン、換気設備を少なくとも1階以上、上に付ける必要がありますので何かとコスト高です。

【2】凄い、低コストで借りられる一等地の物件。。。

でもその物件、基本的な設備足りてますか??これはあらかじめ店舗に用意されている設備です。電気は100v(電灯)200v(動力)の二つが足りているか?給排水は十分な排水管の太さが確保されているか?ガスの容量は足りているか?換気、給気する為の穴があるか?また穴(貫通部分)にダンパーは付いているか?店舗入り口にシャッターもしくは防火戸があるか?などです。どれも不足を解消するのはお金が掛かりますので、この部分は自己判断しない方が無難です、不足すると大変な事になりますので担当するデザイン会社、工事会社に見てもらって判断しましょう。

【3】天井が高い事は店舗として、とても魅力ある事ですが。。。

工事コスト的に見るとなんとマイナスなんです。工事において天井にアクセスするのに室内足場が必要になったりしますし、当然ですが天井の高い分、壁の面積が大きい訳です。そして部屋の体積が増えますので、空調、換気の能力も普通の同じ面積の店舗に比べると大きい設備が必要になる訳です。

【4】4窓が多いのは開放感があっていい!!

と当たり前に思いますが、工事のコスト的には、窓が多いと冷暖房の効率が悪くなります。快適性を得る為には空調をハイスペックにしないと解決できないのが問題です。せっかくある素敵な窓。。塞いでしまったら意味無いですよね。

【5】住宅街の緑豊かなレストラン。。。とか隠れ家的バーとか。。素敵なキーワードですが。。。。

住民さんとの関係を考えると、これはデリケートな問題です、臭い、音、振動。。工事中もですが営業開始後も関わってくる問題です。もっとも顕著なのが、飲食店舗における排気問題です。臭い、煙をどうするか?どうにかするには常にお金がかかります。消臭装置やダクトを屋上に上げたり。。思わぬコストが発生しない様に周辺環境には用心が必要です。

【6】集客力のあるショッピングセンターから出店の誘い。。。

駅ビルやショッピングセンター内部などの中の店舗は、工事に対しては施設により様々な制約や規則があり、町中の店舗を造る事に比べると間違いなく、コストが高いです。例を挙げれば、営業中以外の夜間工事になる事が多いです。また通常の役所に提出する書類以外に、施設に出入する為の事前許可の書類、工事に使う工具の持ち込みに対する事前許可の書類、打ち合わせ、使用材料の制限、2の部分で出てきた基本的な設備工事はビルのお抱えの業者がやると言うルールなど。。。挙げればきりがない位です。。立地や集客力はもちろん魅力ですが、工事に際しては明らかに余計な費用がかかるんです。